島根県

松江(まつえ)/松江市北堀町
松江 松江市の美観地区
 松江は好きな町の一つです。今回で3回目の訪問です。小泉八雲旧居や武家屋敷などのたたずまいを残しているところです。堀沿いの老松も風情を添えています。堀川には観光用の舟が往来しています。かつては水運の盛んなころを彷彿させます。
 松江をこよなく愛した文豪・小泉八雲は、武家屋敷に住んでいました。いまでも往時のままの姿を保っています。
感動度★★ もう一度行きたい度★★ 交通 JR松江駅からバス小泉八雲記念館館前下車すぐ
美保関(みほのせき)/松江市美保関町美保関
美保関 雨に濡れると青く見える
 青石畳通りというので,どのくらい青いのか,と期待したのだが普通の色だった。実は雨に濡れると青く見えることから,その名が付いたようです。
 北前船の寄港地でもあっただけに農産物,工芸品の出入りが激しく,たいへんな賑わいぶりでした。また対朝鮮貿易の拠点でもあったのです。また美保神社の門前町でもあります。
 そのため商家が中心で,格子戸のある2階屋で平入の建物が,ギッシリと詰まっています。

感動度★★★ もう一度いきたい度★★★ 交通 無料駐車場があります
宍道(しんじ)/松江市宍道町
宍道 松江藩主の本陣
 旧山陰道沿いの宿場町です。松江藩主の本陣が残されており、現在では旅館(写真)に活用されています。重要文化財に指定されています。道路もきれいに整備されていますが、印象の薄い町でした。
 このあたりの建物のほとんどが切り妻平入りで2階建てです。本陣もそうです。ただこれ以外にめぼしい建物が見られません。
感動度★ もう一度行きたい度★★ 交通 山陰本線宍道駅から3分
平田(ひらた)/出雲市片原町
平田-1 一畑電鉄に乗りました
 ローカル鉄道・一畑電鉄に乗って平田駅で降りました。いいものです。ここは川沿いの町です。川があると古い街並みも、より美しく見えるものです。
 江戸時代、もともと、木綿の商いが盛んで、後世になって木綿街道と名付けました。ほとんどの建物が2階建て妻入りの土蔵です。また格子戸のある町家もあり、この町の古さを感じさせます。そしてこの通りも,地割りはノコギリの歯の状態でした。
 
平田-2 平田-3
感動度★★★ もう一度行きたい度★★★ 交通 一畑電鉄平田駅から徒歩10分
鷺浦(さぎうら)/出雲市大社町鷺浦
鷺浦 銅の積み出し港で繁栄
 山あいの道を抜け,くねくねと曲がった海岸道路を走ると,突然古い町並みにぶつかるのです。集落内の道は狭く,軽自動車がやっと通れるくらいの幅しかありません。
 屋根は島根地方ではおなじみの赤い石州瓦です。海岸縁にギッシリと密集するように建っています。建物の外壁の下半分は黒塀で囲み,上は漆喰で固めています。建物自体は重厚な蔵造りです。かつて北前船の寄港地だっただけに,銅の積み出し港として繁栄した面影が残っています。
感動度★★★ もう一度いきたい度★★★ 交通 クルマは海岸通りに停められます
大津(おおつ)/出雲市大津町
大津町 旧山陰道の一本道
 大津町駅から斐伊川方面に向かって一本道です。旧山陰道です。ところどころに切り妻平入りの建物が見られます。市の文化財に指定されている建造物もありますが、古い家屋は壊されていく運命にあるようです。この日も2カ所で、壊され平地に整備されていました。また廃屋同然の建物は見られます。寂しい限りです。
 出雲は初めての訪問ですが、出雲大社には行きませんでした。ほかに見どころはたくさんあるのですから。
感動度★★ もう一度行きたい度★ 交通 一畑電鉄大津町駅から徒歩すぐ
江津本町(ごうつほんまち)/江津市本町
江津本町 静かなたたずまいです
 予想外のうれしい町並みでした。掘り割りに水が流れ、白壁に赤瓦の町家などが、静かにたたずんでいました。
 数年前、神奈川大学建築学科(建築史)の学生と地元の建築士会と共同で、本格的な調査活動を行なったそうです。そしてその後の地元説明会で、逆に地元民の自らの町並みや建築や歴史のすごさに、改めて保存しなくてはいけないと認識したとか。各地をまわっていて、地元の人たちの意外な「冷たさ」に驚いたことがあります。江津ではそういうことがなかったことがうれしいです。
江戸から明治の建物
 江戸から明治にかけての建物が残されており、特に江戸時代の建築物、藤田邸、高原邸、豪商・沖田屋のあった横田邸、飯田邸などが残されています。また明治初期のモダンな郵便局もそのままの姿を保っているのです。まだ保存整備に手つかずのところが多いようです。
駅から徒歩20分程度
 江津駅を降りてタクシー(550円でした)を使用しました。帰りは歩きましたが、徒歩20分程度でした。バスもあるそうですが本数は少ないようです。
江津本町
江津本町 江津本町
感動度★★★ もう一度行きたい度★★ 交通 JR江津駅から徒歩20分
温泉津(ゆのつ)/大田市温泉津町
温泉津 伝統的建築群が健在
 早朝の雨上がりの日です。バスがまだなかったのでタクシーと思ったのですが、たまたまタクシーもなく、歩きました。海に向かって20分ほど歩くと温泉街に到着。ちょうど「祝・重要伝統的建造物群保存地区選定」の横断幕が小さな港の向こうにかかっていました。
回船問屋の土蔵
 ちらほらと、浴衣姿の温泉客の散歩が見られます。温泉街の入口付近に、重厚な土蔵が並んでいます。回船問屋だったところです(写真左下)。この温泉津港は、北前船の寄港地とともに、石見銀山の積見出しも少し行なっていたそうです。また銀山で働く人たちの湯治の役割も果たしていました。
各時代の建物があり
 木造3階建ての建物も残り、途中には共同浴場もいくつかあります。特に大正時代に建てられた洋風の共同浴場(写真下左)は、珍しいそうです。江戸、明治、大正、昭和と各時代の建物が元気で残っています。
 また石見地方独特の赤瓦を敷いた町家と旅館が混在しています。ここは港町と温泉町が一緒になっているのです。
温泉津
温泉津 温泉津
感動度★★★ もう一度行きたい度★★★ 交通 JR温泉津駅から徒歩20分
大森銀山(おおもりぎんざん)/大田市大森町
大森銀山 約1qののんびりコース
 延々1qに渡って続くのが、石見(いわみ)銀山遺構への銀山通りです。石見銀山は世界でも有数の鉱山だったそうで、重要な交易の品物でした。そのため、江戸や京都と同じくらいの都市が形成されていました。しかも平地だったそうで、こんな山の中に…、と思うと当時はとんでもなく繁栄していたのですね。
 で、なぜ大森銀山というのかは、町並み保存地区が大森町と銀山町にまたがっていたからです。そうです重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。また世界文化遺産にも登録されました。
民家や武家屋敷が混在
 この通りを歩いていて、ちょっと気になったのが商家、民家、土塀のある武家屋敷が混在していることでした。身分が違うのだから、当然それぞれ固まって住むのが当たり前の時代でした。身分による棲み分けがはっきりしていなかったのですね。
 JR大田市駅から石見交通バス約30分大森代官所跡で下車(片道560円)して、そこからのんびり歩いてください。龍源寺間歩へはさらに銀山バス(片道100円)がでています。また広島市からの都市間バスが、大森代官所跡に停まります。駐車場もあります。宿泊は、日本海海岸にある温泉津(ゆのつ)温泉がぴったりです。ここも先ごろ重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
土産物店,食堂など…
 銀山通りには石見銀山大森郵便局という、日本でいちばん長い呼び名の郵便局があります。ほかにレストランや土産物店、資料館などいろいろあって、飽きることはありません。4月に行きましたが、夏は暑そうですね。
大森銀山
大森銀山
感動度★★★ もう一度行きたい度★★ 交通 大田市駅からバスが出ています
菅谷(すがや)/雲南市吉田町菅谷
菅谷 古来の製鉄所の集落
 たたらとは,元来ふいごうを意味します。いまでは古来の製鉄法のことをいいます。山内とは,鉄を作る従業員のが住んでいる地域を指すのです。今では過疎の集落で犬の遠吠えがむなしく響いていました。
▲菅谷たたら山内/入館料300円
感動度★★ もう一度いきたい度★★ 菅谷たたら山内に無料駐車場があります 
吉田(よしだ)/雲南市吉田町吉田
吉田 田部家の倉庫群
 製鉄に従事した人々の子孫が住んでいる町です。特に田部家(写真左)は室町時代に製鉄を始めたと言われています。鉄の歴史博物館には,当時の賃金や鉄の製造法など当時の古文書が残されています。
▲鉄の歴史博物館/入館料500円
感動度★★★ もう一度いきたい度★★ 交通 吉田川沿いに無料駐車場があります
津和野(つわの)/津和野町
津和野 造り酒屋の多い町
 20年ぶりの津和野です。なにやら道路が広くなったような気もします。山陰の小京都といわれ、萩とともにツアー客が回るところです。森鴎外や西周の旧居、掘り割りに泳ぐコイなど、津和野を代表する光景です。もうひとつ造り酒屋の多いのも特長です。そのため、裏道に入ると白壁の酒蔵が多く見られます。
 武家屋敷もありますが、やはり商家が多く残されています。2階建て瓦屋根の木造の両側に、土蔵が挟み込むように建てられています。防火壁がわりになっているようです。

昼食は駅前食堂
 レストランや喫茶店はいろいろありますが、観光地特有の値段の高さが気になります。メニューに名物があれば別ですが、ないところでは駅前の食堂に入ります。そば、うどん、ラーメン、丼などがベストです。

石見空港が便利でした
 
津和野は意外にも石見(いわみ)空港から便利です。リムジンバスで益田駅まで出て、そのあと一本で津和野までこれるのです。そこで帰りの便に利用しました。
津和野
津和野 津和野
感動度★★ もう一度行きたい度★ 交通 JR津和野駅から徒歩5分〜15分
亀嵩(かめだけ)/奥出雲町亀嵩
亀嵩 ●映画『砂の器』の舞台
 亀嵩といえば映画『砂の器』で一躍有名になったところです。国道432号線沿いにJR亀嵩駅があります。町家は2階建てで庇が長く,角度も雪が滑りやすいように急になっているのです。冬は雪深いところです。
割子そば(650円扇屋・亀嵩駅)
感動度★★ もう一度いきたい度★★ 交通 JR亀嵩駅前に停められます
斐川(ひかわ)/斐川町斐川
斐川 刈り込まれた築地松
 いろいろな防風林を見てきました。日本海からの風がいくら強いからといって,これほど大きい防風林を見たのははじめてでした。こんな大きな防風林はたぶん斐川地方だけではないでしょうか。築地松ですが,きちんと刈り込んでおり,維持するだけで金銭的負担もすごいのではないかと,心配します。
 ただこれらの美しい風景を保つために,行政も力を入れだしたそうです。ぜひ後世にも伝えてほしい風景です。
感動度★★★ もう一度いきたい度★★★ 交通 適当に停められます